『陽炎』 かげろうや 風と光と 溶けあわし
『豆御飯』 しばらくは 豆をたたえよ 豆ごはん
『遠足』 遠足の 水筒の水 なまぬるし
(以上、本文より抜粋)
南伸坊氏の俳句とともに、のほほんとした雰囲気が読み手を和ませます。
アックスで掲載していた「ロボとピュー太」の漫画を本冊子にまとめた、微笑ましい一冊となっています。
ロボとピュー太親子の可愛らしいイラストも魅力的です。
南 伸坊(みなみしんぼう)
1947年生まれ。67年都立工芸高校デザイン科卒業。69年美学校・木村恒久教場、70年赤瀬川原平教場修了。72年青林堂入社、『ガロ』編集長を経て79年退社後フリー。イラストレーター、ライター。著書に『装丁/南 伸坊』(フレーベル館) 『仙人の壺』(新潮文庫) 『李白の月』(ちくま文庫)『本人の人々』(マガジンハウスなど。