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渋民好摩 本村加代子


渋民好摩 本村加代子

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雨の日に盛岡へ。(中略)いわて銀河鉄道に乗って渋民(しぶたみ)へと向かいました。渋民、好摩(こうま)とは、岩手山と姫神山(ひめかみさん)の両の手のなかに深く包まれるように在る、石川啄木の生まれ育った土地の名前です。愛宕(あたご)の森の中を歩き、姫神山、七時雨山(ななしぐれやま)、八幡平(はちまんたい)、岩手山がそれぞれの姿で隣りあい連なる山並みを眺め、鶴飼橋(つるかいばし)を渡り夜更森(よふけもり)を抜けて好摩へ。(中略)歌集「一握の砂・悲しき玩具」を手に、石川啄木の歌を追うことは、美しい名前をもつふるさとを歩きつづけることと同じでした。

(以上、本文冒頭より抜粋)

歌集「一握の砂・悲しき玩具」の詩から辿る、四季折々の風景は凛として美しく、鉛筆で描かれた、繊細で緊張感のある線に、はっとさせられる清らかな一冊。イラストと余白、グレーの色調の美しさが際立つ作品となった。

本村加代子(もとむらかよこ)
1972年岩手県生まれ。イラストレーター。98年第9回HBファイルコンペHB賞受賞。書籍装画、雑誌挿絵などで活動中。主な仕事に「ため息の時間」唯川恵著(新潮社刊) 「航路」コニー・ウィリス著(ソニー・マガジンズ刊) 「タッチ」ダニエル・キイス著(早川書房刊)など。