Online Shop

にもかかわらず 亀井武彦


にもかかわらず 亀井武彦

価格:

1,300円

SOLD OUT
日出ずる処で、(中略)清々しいアニマの精神に励まされ、五感で伝えることを学び、(中略)ワラ半紙に鉛筆、画用紙にクレヨンや水彩、和紙に墨筆、キャンバスに油絵具などの表現素材に夢中となった。その後、演劇、映画、美術、デザインを各研究所で学び、(中略)実験的なアニメーションや映像作品を制作、キャンドルの炎や宇宙を巡る水でアニメイトな絵や墨描を試みている。(中略)以来、アニマの時空間から生起してくるアート・エネルギーを「ANIMART」と名付けた。

(以上、本文冒頭より抜粋)

1995年から日々の目覚めに新聞活字の語句を組み合わせ、古語と最先端語が交錯する「言霊の息吹」に眼を凝らし、05年8月、記憶の残像と活字の断想に俳句を添えた、雄大な一冊。「もののあわれ」に対する独自の美意識や、人を慎み深く敬う和敬静寂の精神、故郷を想う心など、繊細な感情を呼び起こしてくれる。

亀井武彦(かめいたけひこ)
1940年戸越銀座生まれ。画家、映像作家、墨描家。61年サントリー宣伝部嘱託となる。サン・アドの創立に参加。70年柳原良平、開高健、 山口瞳、香月泰男、田村隆一、池田満寿夫、桐竹勘十郎、渡辺貞夫、 黒澤明、F・コッポラ、A・ウォーホル、諸氏が出演したTVCMを企画、監督。国内外の画家の絵を起用した企業広告を仲畑貴志氏と企画、監督。80年「ANIMART」と命名した創作活動を始める。99年1月フランス・エルメス社の委嘱により、宇宙を巡る水を描いた墨描の屏風絵と那智御瀧を撮影したCG映像を融合する、「浄化」展を開催。4月NTT社の委嘱により、日本文化を海外に紹介する映像作品「宮田まゆみ・笙」を監督。