絵描きは誰でも同じようなものと思うが、私自身も毎日絵を描いているか、退屈しのぎにスケッチをしたりしている。フト、想い出した事や、早朝の散策で拾った果実など、身のまわりを流れてゆく時間もまゝにメモしてゆくうちに、日記のようなものになってしまった。
(以上、本文まえがきより抜粋)
2002年1月1日から12月31日までの一年間の絵日記を再構成したもの。飲食店の箸袋の切れ端や展覧会のチケット、新聞の切り抜きなどのコラージュと質感の異なる様々なイラストレーション、詩や叱咤激励の言葉など、にぎやかで楽しい絵日記に仕上がっている。
山崎英介(やまざきえいすけ)
1937年東京生まれ。77年から86年の間ニューヨーク滞在。広告賞、年鑑日本のイラストレーション作家賞など多数受賞。「ニューヨーク・スクラップ」など著書少々。